『名探偵ピカチュウ』感想

※一部本編ネタバレあります。

ストーリー

失踪した父親を捜すティムは、ポケモンたちと会話のできるピカチュウとコンビを組んで、「ライムシティ」で起こるさまざまな事件に挑んでいく。やがて、街全体を巻き込む大きな事件に、ティムとピカチュウが立ち向かっていくことになるのだが…。
ポケモンゲーム史上最大ボリュームのムービーシーンで展開される物語は、映画を見ているよう。「シネマティックアドベンチャー」を体感しよう!

感想

前作『名探偵ピカチュウ 〜新コンビ誕生〜』の感想はこちら。
今作では「ポケモン凶暴化事件」の調査がメインとなっている。「ポケモン凶暴化事件」の字面だけ見ると劇場版の題材にうってつけのビッグイベントだけど『名探偵ピカチュウ』ではどこかノホホーンとした空気を漂わせながらストーリーが進行する。

なんでノホホーンとしてるのか考えてみたがこの作品、本家ゲームやアニメの肝である「ポケモンバトル」がほぼ皆無。その理由は開発インタビューでも語られており、ポケモンとヒトが一緒に暮らしている描写に力を注いだとの事。実際ゲームをプレイするとそれはよーく伝わる。例えば力自慢のゴーリキーは荷物運びの仕事をこなしていたり、オシャレなプルリルがギャルソンとして接客業に勤しんでいたりと、日常に溶け込んでいる。バトル要素薄めのゆったりとした世界観は『名探偵ピカチュウ』ならではと言えます。

その反面、全体的に緊張感が欠けており事件が発生してもなーんか空気がユルい。捜査も子ども向けを考慮して難易度はベリーイージー。おっさんピカチュウに言われた通りフィールドを駆けずり回り、証拠と証言集めに勤しむ単調な捜査システムはユルユル空気に拍車を掛け捜査しているよりフラグ立てに奔走している感覚が拭えず。プレイしててカビゴンよろしくいねむりポケモン化した。「ポケモン凶暴化事件」自体は今作で解決したが「ティムの父親・ハリーの行方」と「おっさんピカチュウの正体」は明かされず。実写映画までシリーズ引っ張るぜ!という強い意志を感じます。

ヒトとポケモンが一緒に暮らす世界観は唯一無二だしポケモン達の仕草はたしかに愛らしかった。ただ謎解きADVとして購入した身としてはストーリーや謎解きのやりごたえに期待してしまうのでポケモン達の愛らしさだけでは物足りない所。今後『名探偵ピカチュウ』をプレイする際は「おっさんピカチュウとキャイキャイしながら捜査するポケモンゲーム」と念頭に入れてプレイするのが良い感じですね。

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