『最悪なる災厄人間に捧ぐ』感想



※本編ネタバレあります

ストーリー

「透明人間」の少女と歩む物語

透明人間の少女・クロと、透明人間しか見えない少年・豹馬。
互い違いの孤独を埋めるため、寄り添って生きる2人に、
やがて“災厄”は牙を剥き、残酷な世界が立ちはだかります。

パラレルワールド。透明人間。神隠し。全知の石板。
繰り返される滅びと別れの果て、完全なる絶望が訪れる前に、
不条理な世界の謎を解き、救いに至ることはできるでしょうか?

必然にして未然だった出会いから始まる、悲しみと超克の物語。

『最悪なる災厄人間に捧ぐ』公式サイトより

感想

透明人間、災厄人間、パラレルワールド…とゲーム説明を読んでもゲーム内容がイマイチ把握出来なかった『最悪なる災厄人間に捧ぐ』(以下、公式の略称に則りさささぐと記述)。クリアした今ではどんなゲームなのかハッキリと分かる。

クロ可愛いよクロ!!

そうです、さささぐはクロを愛でるクロゲーなのです。作品から制作者のクロへの愛情がダイレクトに伝わってきました。

ます、グラフィック。
物語中、クロが5人になってそれぞれ個性を持ち始めます。当初はコピペ立ち絵だったがクロ達5人ですが個性を持ち始めてから本領発揮。立ち絵の表情や仕草が性格ごとにキッチリ描き分けてられており細かい。更にクロ達が成長すると表情や服装だけでなくバストサイズも個々に違うこだわりよう。イベントCGもミドルプライスにしては枚数が多いく、発売前のインタでストーリー書いてくと同時にイベントCGも描き足していったのは本当の様子。そのためイベント毎に印象的なイベントCGが挟まれるため、記憶に残りやすい。

そしてノベルゲーの肝であるシナリオは、と言いますと…。
ある日人間の姿と音が認知できなくなった主人公・豹馬が透明人間のクロと運命の出会いを果たし共に生活していく事になる。世の理から外れたような二人の日常は苦難の日々ですがクロが5人に増えたりしてなんとか乗り越えていく。クロの家庭問題も解決して二人に明るい未来が見えた瞬間、物語が転調。
なんと豹馬がタイトルである「災厄人間」になってしまう。その災厄パワーによりクロが突然の死!世界も崩壊と怒涛の展開。世界崩壊後には5人のクロとは別のクロがやってきて「災厄人間」についてレクチャー。豹馬には「幽霊」が取り付いておりコイツのせいで災厄人間になってしまうという。こうして豹馬はクロを救うためループとパラレルワールドを駆使して災厄に挑むのだった。

災厄は豹馬がネガティブな感情に覆われることで発生。各世界のクロ達と自身の欠点に向き合っていく事となる。一見、成長ドラマとなっていますが最終的に一番変わっていったのはなんと「幽霊」だった。豹馬と奇妙な関係を築いていくが何より…

クロ可愛いよクロ!!

の感情に目覚めていく様が必見。クロの無垢で健気な姿は「幽霊」の心も突き動かして行ったのだった。


序盤は感情の赴くままに筆を走らせたテキストでやや冗長だったが災厄人間になってからの展開は目が離せず休日を丸一日使って読破してしまった。同ライターの『一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう』『結婚主義国家』DLしたっきりでまだプレイしていなかったなー。ちょっとプレイしてこよう。

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